ここのところセルフケアについて何回か記事を載せましたが、マッサージ指圧師自身はどう対応しているのか?人に施すのと自分の体に対して行うのは別ですが、気がついたらそこに手が行っていたということもしばしばです。慣れているとはいえ多少は疲れます。

たまに聞かれるのが「揉んでばかりで腱鞘炎にならないの?」というのがあります。筋肉の端っこは腱という組織で骨に付着します。指を動かす筋肉の腱は腱鞘を通過し、あちらこちらへずれないように収まっています。

つまり指を動かすと、この腱鞘が擦れて度が過ぎると炎症を起こし「腱鞘炎」と呼ばれるようになります。炎症ですから安静時でも痛いかもしれませんが、指を動かすともっと痛くなります。

私の話になりますが、結論としては「腱鞘炎」にはなっていません。理由としては指を動かそうとしないからです。施術の際、指は当て腕や体の動きで圧を加えますので、指そのものの筋力運動が少なくなります。

これは指に限らずですが、ついつい力の入ってしまいがちな方は、脱力の練習をするとよいかもしれません。例えばスマホは握って持つのか?それとも乗っけて滑らないようにしているか?でも違います。他には自転車のハンドル。グリップをギュっと握りすぎていないか?それとも軽く乗っけているだけなのか?

日頃の力の入れ具合を知り、改善していくのも体にとって大事なことです。意識して振り返ってみましょう。

では。