今日はマッサージを仕事としてやってみたい方へ、どうすればなれるのか?どれくらいかかるのか?をお伝えできればと思います。

まずマッサージ(あん摩・指圧を含む)という仕事は直接相手の体に触れ(もちろん何かを着たままがほとんどですが)押したり揉んだりする仕事です。

肩凝りや腰痛の改善、血行促進、神経機能の向上または抑制、リラクゼーション効果など、様々なことが期待できますが、その事は一旦置いて、直接相手に触れるということに焦点を絞ってみます。

相手に触れ、何らかの刺激・外力を加えるということは、先ほど並べた例とは逆に悪影響を及ぼすおそれもあります。

ですから誰でもかれでもやっていい仕事だとは思いません。公衆衛生の面からいって何らかの免許や規制は必要になってきます。

まずは医療系として医師・看護師・理学療法士などがあります。それ以外では理容師美容師も免許が必要になります。

マッサージも同様で「あん摩マッサージ指圧師」という免許が必要になってきます。直接相手に触れ、何らかの変化をもたらす仕事には免許が必要ということです。

それでは、その免許を取得するにはどうすればいいのか?という話になってきます。

医者なら医学部、看護師なら看護学校、美容師なら美容学校というのと同様に、マッサージの場合も専門学校へ通い、卒業し試験を受けて晴れて合格すると免許が与えられます。厚生労働大臣免許です。

学校に入るためには各学校で行われる入学試験に合格しなければなりません。ここが第一歩です。

入学したら3年間・週6日・90分の授業を2コマ、解剖生理学などの基礎医学から経絡経穴といった東洋医学まで幅広く学び、もちろん実技では手技療法の基本から実践まで学びます。(実技は学校によって内容に差があります)

試験のシステムは自動車教習所と似ていて、実技は学校が認め、卒業試験で卒業認定を受けて、受験資格が得られることになっています。

試験は筆記試験で4択問題が150問、90問以上正解で合格となっています。結果は約1ヶ月後、郵送で自宅に結果が送られてきます。

ここまでは合格までの流れですが、合格証だけではまだ仕事は始められません。東洋療法研修試験財団というところに免許申請をして、初めて免許が届きます。

その段階で晴れて「あん摩マッサー
ジ指圧師」の免許者となることができるのです。

そして、勤務の場合は施術所開設者に免許を預け登録してもらい、自身で開設する場合は保健所へ所定の手続きをとり仕事をすることができます。

いかがでしたでしょうか?単にモミモミしているような仕事に見えるかもしれませんが、結構お金と時間がかかります。しかし、一度免許を手にすれば、それは一生ものです。悪いことさえしなければ死ぬまで社会貢献できる仕事です。

本気でマッサージという仕事がしたい方は正しい順序と手続きで免許を取りましょう!

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